IMR(リカバリーと病気の自己管理)研究会は、当事者主体の双方向性のプログラムによる精神障害者のリカバリー法を研究しています

<住所>〒181-0015 東京都三鷹市大沢3-10-20 ルーテル学院大学 コミュニティ人材養成センター
*大学は2025年度より募集停止となりましたが、2024年度入学された学生全てが卒業するまでは大学として存続します。24/3/25追記
<お問合せはこちら>recoverynokotsu(アットマーク)yahoo.co.jp *23年7月8日に@以下を変更しました

IMR:「リカバリーと病気の自己管理」とは

IMRは、精神障害者の方々のリカバリーのために効果があるとされる複数の支援方法を組み合わせ、総合的に提供できるように開発されたプログラムです。このプログラムを提供することによって、精神障害者当事者の方々が自分の力でリカバリーの道を歩んでいかれることを後押しします。IMRは、Illness Management and Recoveryの略称です。日本精神障害者リハビリテーション学会では、IMRは「疾病管理とリカバリー」と訳されています。

本研究会では、研究代表者が在米中に客員研究員として滞在した大学での実践方針にならって、IMRを「リカバリーと病気の自己管理」の名称で紹介しています。

IMRは、9つのテーマをもとに、当事者が主体的にリカバリーについて考え、取り組むこと、そして、病気(疾病)を自己管理できる計画づくりや、支援者がストレングス視点を生かしながら、認知行動療法や動機づけ面接などを活用しながら実施するものです。

 本研究会では、配布資料の有料頒布を2014年度からはじめてきました。これまでのご活用状況を整理してみたところ、2023年度末までに38都道府県からお申込みいただき、延べ253回、配布資料を頒布をさせていただいています。また同じ期間に、機関別では、23種類の機関での活用を前提にお取り寄せいただき、延べ328か所で活用していただいていました。多くのみなさまにご活用いただいてき、多くのご利用者さま、患者さまに内容が活用されたであろうこと、改めてうれしく思います。詳しくは、本Webサイトのトップページ下部をご覧ください(24/03/25追記)。

 IMR(リカバリーと病気の自己管理)の特徴はこちらをクリックしてください。

 IMRの9つのテーマをご紹介します。

IMR研究会による学術論文等のご案内

 

 

 研究会の委員で、IMRに関する研究をすすめてきた結果を、論文などに発表いたしました。

 *なお、その後、大分県立看護科学大学の杉本圭以子先生たちによる一連の研究など、大変参考になる研究が発表されてきています。

一部は、直接リンクでご覧いただけます。


  • 「IMR(リカバリーと病気の自己管理)導入支援の促進要因と阻害要因―ノルウェーのIMR導入戦略に焦点をあてて-」『ルーテル学院研究紀要』51、15-40.<原著論文>、福島喜代子・小高真美・鈴木あおい、2018年  リンクはこちら

<IMRを新規に導入するときの促進要因や阻害要因に焦点をあて、先進的に取り組んできたノルウェーでの取り組みについて、インタビュー調査を行い、分析しました。>


  • 「ノルウェーにおける精神保健医療福祉システムとIMR(リカバリーと病気の自己管理)プログラムの実践」『ルーテル学院研究紀要』51、81-94.<調査研究報告>、福島喜代子・小高真美・鈴木あおい、2018年  リンクはこちら

<ノルウェーの精神保健医療福祉システムと、スペシャライズドケア(医療圏)及び、市町村(コミューン)の両レベルでIMRをどのように実践しているかについて、また、実際の参加された精神障害者の方々の様子についてまとめました。> 


  • 「地域における科学的根拠に基づく実践プログラムの認知度と実施意向、促進・阻害要因に関する研究-Illness Management and Recoveryに焦点をあてて」『精神障害とリハビリテーション』21(2),162-169.福島喜代子、小高真美、鈴木あおい、2017年

<東京都内のデイケア及び障害者福祉サービス事業所において、IMRをはじめ、その他のEBPプログラムについて、認知度、実施意向、促進・阻害要因について分析しました>。


  • Fukushima, K., Kodaka, M. & Suzuki, A. (2017) “Illness Management and Recoveryprogram in community-based continuous employment support centers in JapanPreliminary study on effects and feasibility.Japanese Journal of Social Welfare, 57(5), 11-19,Published online: 25 August 2017  リンクはこちら

<東京都内の就労継続支援事業所において、IMRを実施し、利用者に有意な効果がみられた研究を報告しました。> 

 IMRの配布資料について

本HPのフォームから、印刷版(厚手の紙、カラー、両面印刷、2穴あけ、109頁)のご注文の受付をしています。5部から注文受付をしています。

当事者の方からは、とても喜ばれ、大切に扱われています。現場では、1テーマずつ、ご利用者に配布することにより、デイケアや障害福祉サービスへの通所率があがるなどの効果もみられ、活用されています。

(インクジェット印刷機のインク代は、A4版1枚9円~12円だそうです。1冊あたり、981円~1308円のインク代がかかります。(レーザー印刷機ではさらに高くなります。)それに紙代、丁合代、2穴開け代、郵送代が含まれると、印刷版は特にコスト高ではないのですが・・・。)

都道府県別の頒布実績

2014年度から2023年度までに38都道府県、253回の有料頒布をさせていただいています。

 各都道府県ごとの延べご提供回数は以下のとおりです(同じ機関が複数お求めいただいているところもあります)。

 

 

都道府県

頒布回数

1

北海道

5

2

青森県

1

3

岩手県

1

4

宮城県

5

5

秋田県

1

6

山形県

2

7

福島県

5

8

茨城県

1

10

群馬県

1

11

埼玉県

12

12

千葉県

13

13

東京都

36

14

神奈川県

23

15

新潟県

2

16

富山県

1

17

石川県

5

19

山梨県

3

21

岐阜県

1

22

静岡県

7

23

愛知県

12

24

三重県

3

26

京都府

5

27

大阪府

15

28

兵庫県

19

29

奈良県

1

32

島根県

3

33

岡山県

8

34

広島県

6

35

山口県

2

36

徳島県

1

38

愛媛県

5

39

高知県

1

40

福岡県

8

42

長野県

9

43

熊本県

6

44

大分県

12

46

鹿児島県

1

47

沖縄県

11

             (24/03/25追記)

機関のタイプ別、頒布実績

 2014年度から2023年度までにさまざまな機関に頒布させていただいてきました。

*機関別では、23種類で、延べ328か所の機関でご利用いただいています。各機関のタイプごとの延べ提供回数は以下のとおりです。

*同じ機関が複数お求めいただいているところもあります。また、一度の頒布で複数の機関でご利用のところは、それぞれの機関ごとに集計いたしました

 

*障害福祉サービスあるいは就労サービスで11の種類の機関、延べ47か所でご利用いただいています。

*医療機関で8種類の機関・部門、延べ268の機関でご利用いただいています。

*その他、セルフヘルプグループ、保健所、教会、大学や専門学校での勉強のためにもご活用いただいています。

 

機関のタイプ

 

延べ頒布回数

ハローワーク 専門援助部門 1
障害者就業・生活支援センター  1
障害者基幹相談支援センター 1
地域活動支援センターⅠ型 9
相談支援事業所 2
自立訓練(生活訓練)  4
就労移行支援事業所15
就労継続支援事業A型事業所  1
就労継続支援事業B型事業所11
生活訓練事業所 1
障害者グループホーム  1
精神科クリニック(デイケア)42
精神科クリニック(外来) 6
訪問看護ステーション 4
精神科病院(デイケア)98
精神科病院(外来)18
精神科病院(作業療法部門)46
精神科病院(入院)45
一般病院 3
当事者セルフヘルプグループ 8
保健所 1
教会 1
大学、専門学校等勉強のため 9

                              (24/03/25追記) 

『IMR入門』に続き『IMRの実践』が出版されました

IMRについてのわかりやすい入門書が、あの「コンボ(特定非営利法人 地域精神保健機構)より出版されました!

また、IMRブックレットシリーズとして、第2弾『IMRの実践』が2016年に11月に出版されました。

本研究会の研究に参加して、IMRを経験された当事者の方も、とてもすてきな文章を寄せてくださっています。

また、本研究会責任者の福島喜代子(ルーテル学院大学教授)も、地域の障害者支援施設における実践の効果、及び、「グループで実施するときの留意点」の章を執筆しています

注文は特定非営利活動法人地域精神保健福祉機構・コンボへ!

https://www.comhbo.net/    (外部サイトです)

IMRに関する研修会の開催

リカバリー全国フォーラム、精神障害者リハビリテーション学会のプレセミナーなどでIMRの研修会が行われることがあります。

*IMR研究会は直接関わっておりません。

日本学術振興会・科学研究費補助金・基盤研究(C)の助成

本研究は、日本学術振興会・科学研究費補助金・基盤研究(C)の助成を受けて実施してきました。

2015-2017年度

精神障害者の退院促進・地域定着に資する新規プログラムの導入支援研究

*本研究では、IMRを新規に導入したいと希望する法人(事業所)に対して、2016年度後半より、導入支援(職場への研修の提供等)とプログラム定着支援をしていきます。

研究代表者:福島喜代子
連携研究者:小高真美
研究協力者:鈴木あおい

2011-2013年度

IMR(リカバリーと病気の自己管理プログラム)普及の促進及び評価研究

研究代表者:福島喜代子
連携研究者:小高真美
研究協力者:鈴木あおい

2008-2010年度

精神障害者のリカバリー支援プログラム(IMR)の実践研究

研究代表者:福島喜代子
連携研究者:小高真美
研究協力者:鈴木あおい

学会における研究発表を行いました

2013年11月:精神障害者リハビリテーション学会、沖縄国際コンベンションセンター
ポスター発表

  • 「IMR(リカバリーと病気の自己管理プログラム)の評価研究」
    発表者:福島喜代子、小高真美、鈴木あおい
    IMRのフィデリティ評価やスーパービジョンの内容分析について発表しました。

     

  • 「地域施設におけるIMR(リカバリーと病気の自己管理プログラム)の予備的な効果検討」
    発表者:小高真美、福島喜代子、鈴木あおい
    IMRを地域施設において実施した予備的効果検討の結果を発表しました。
    障害者就労支援事業B型実施事業所における実施結果を発表しました。

2012年11月:精神障害者リハビリテーション学会、神奈川県立保健福祉大学
口頭発表

  • 「EBP(科学的根拠に基づく実践)プログラムの認知度と実施状況、および実施に必要な環境や条件に関する研究」
    発表者:福島喜代子、小高真美、鈴木あおい
    EBPプログラムの認知度、実施状況等について発表しました。

     

  • 「IMR(リカバリーと病気の自己管理プログラム)の実施意向とそれに影響する要因の検討」
    発表者:小高真美、福島喜代子、鈴木あおい
    IMRプログラムの実施意向と関連要因の結果について発表しました。

2011年11月:精神障害者リハビリテーション学会、京都、佛教大学
口頭発表

  • 「IMR(リカバリーと病気の自己管理)-予備的効果検討と日本の文化と社会システムに合致した配布資料の開発の研究-」
    IMRプログラムの配布資料の開発について発表しました。
    障害者地域活動支援センター、精神科デイケア、障害者就労支援事業B型実施施設における実施結果を発表しました。

2008年11月 :精神障害者リハビリテーション学会、東京、一橋大学
口頭発表

  • 「IMRプログラムの試行的実践-「リカバリーと病気の自己管理プログラム」の日本における普及をめざして」
    発表者:福島喜代子、小高真美、鈴木あおい
    IMRプログラムの試行的実施結果について発表しました。
    精神障害者の作業所において実施しました。

IMRセミナー開催しました

 

「北欧の精神保健福祉とIMRの実践について」をメインテーマにIMRセミナーを開催しました。

2016年11月11日(金)18:30~20:00

当日はIMRについて、北欧の精神保健福祉とIMRの実践について、日本におけるIMRの実践について、などの報告をしました。

多くの方にご参加いただきました。

 

IMRについてのワークブックの翻訳書が出版されました

なお、IMRなど4つのプログラムの米国版ツールキットの翻訳書『EBPツールキット』が日本精神障害者リハビリテーション学会等のとりまとめにより出版されます。
ACT,家族への心理教育プログラム、IPSの3プログラム、視覚教材も含めてのセットです。本研究会の研究者らもツールキット作成の一部に携わりました。

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また、FAXもお受けします。

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recoverynokotsuアットマーyahoo.co.jp

*2023年7月8日に@以下を変更しました。

<FAX>
0422-33-6405

宛先:ルーテル学院大学 コミュニティ人材養成センター 

ルーテル学院大学は2025年度より募集停止となりましたが、2024年度入学された学生全てが卒業するまで(最短でも2027年度まで)は大学として存続します。24/3/25追記

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また、お電話番号を明記いただければ、こちらの都合のつくときに折り返しお電話することはできます。

IMR資料(カラー版)を提供しています

本研究では、地域の施設・機関においてIMR(リカバリーと病気の自己管理)プログラムの試行的実践と、実践研究を実施しました。

参加してくださった当事者と、スタッフからのフィードバックをもとに、カラー版のIMRの配布資料を作成しました。

*配布資料改訂終えました!(2014年9月)

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IMR研究会

本HPでは、IMRについての情報を提供していこうとしています。

2016年度から取得している科研費研究で、導入支援をテーマにしてきました。

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(総合人間学部教授)

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